1990 年代以降に日本企業が世界で存在感を失った理由
1990 年代以降に日本企業が世界で存在感を失った理由 要因 1 : IT 化を 「効率化の道具」 と過小評価
客観的に見ると危機的状況に陥っているにもかかわらず、目の前の状況を過小評価して 「自分だけは大丈夫」 と楽観視したり、都合の悪い情報を意図的に無視するなどしてしまう特性のことで、危機から脱する機会を失う原因にもなり得る
日本は製造業で成功したので、過去の成功体験にとらわれていたのではないか? モノづくりこそが日本の 「正業」 であり、IT は 「虚業」 という誤った認識
専門とは、業界特有のソリューションであったり、特定の技術領域を指す
IT の価値を誤認した結果、自社に IT 活用のノウハウが蓄積されない 「SIer 丸投げ文化」 が形成されてしまったのでは?
要因 2 : 間違った 「製造業信奉」 から抜け出せない
ウォーターフォールの開発手法は必ずしも悪いものではないが、製造業的なモノづくりのプロセスに捉われ過ぎるとどこかで機能不全に陥る LTV という考え方 → ユーザー獲得や満足度向上のために使えるコストの見立ても可能に / 利用状況把握も 「調達」 や 「開発委託」 における徹底したこだわりなどは踏襲できていない
要因 3 : サービス設計 〜 運用面での誤解
ホテル予約アプリケーションにとっての一元的品質は、表示されるホテル数という 〝在庫〟
この在庫数をいかに増やすかが、顧客満足度を高める基本路線
例えば当たり前品質を高めることが唯一の道だと信じ込み、魅力品質を磨くことを怠っているような場合
一つ目の懸念はデータへの期待が先行し過ぎている
参考文献